ウォーターサーバー用語集

ウォーターサーバー用語集

ここでは、ウォーターサーバー関連の用語についてまとめています。

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーとは、天然水やろ過されたRO水の入ったボトルやパックを本体のタンクに設置し、加熱・冷却し、温水や冷水をいつでも使用できる給水・給湯機器のことです。

床置き型、卓上型といったサーバー形態の違いのほか、近年は、水道に直結して水道水をその場で濾過するタイプのものや、水素水や炭酸水といったものを取り扱うウォーターサーバーも増えてきています。

参考:水道直結型のウォーターサーバー

以前は、オフィスや店舗など業務用が中心でしたが、近年は安全性や衛生面、利便性や経済面などから一般のご家庭でも導入される方が増えてきています。

天然水・RO水

宅配される水の種類には、天然水RO水があります。

天然水

天然水とは、富士山麓など特定水源の地下水などを原水とした天然の水のうち、沈殿・濾過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行っていない水のことをいいます。

つまり、天然水というと採水地で汲み上げたそのままの水というイメージがありますが、宅配される多くの天然水は、富士山麓など特定水源の地下水を沈殿・濾過・加熱殺菌などの処理は行ったお水です。

天然水は、自然界のミネラルを豊富に含んでいます。

RO水

RO水とは、水道水や地下水、河川水などの水を、超高性能のフィルターであるRO膜(逆浸透膜)で濾過した水です。

逆浸透膜とは、ろ過に関する技術の一つです。0.0001ミクロンという超微細孔のフィルターで、ダイオキシンやヒ素、トリハロメタン、O157といった細菌やミネラルなども除去する濾過能力があり、牛乳も真水に変えてしまいます。

純水やピュアウォーターとも言われており、安全性が高いのが特徴です。

このため、赤ちゃん向けとして販売しているペットボトルは、ほぼRO水です。

尚、RO水の宅配水の中には、RO膜(逆浸透膜)で一旦、ミネラルまでも除去し、その後に適量のミネラルを加えているものもあります。

非加熱処理

加熱処理は、保健所が定めた安全性や衛生面での非常に厳しい基準をクリアするために行われますが、水を採取した時点でこの基準を満たしていれば加熱処理などを施す必要はありません。

このような加熱処理をしていない天然水を非加熱処理の天然水と言っています。

非加熱処理の天然水は、酸素や炭酸ガス、ミネラルなどが多く残留するため、栄養が損なわれず風味豊かな天然水本来の旨みを味わうことができます。

しかしその反面、オゾン殺菌や紫外線殺菌、高性能フィルター殺菌など、別の殺菌処理を施す必要があるためコストがかかり、お水の価格が少し高くなったり、ボトルの保管期間や保存の状態によっては菌が繁殖する恐れもあります。

参考:非加熱処理の天然水

ワンウェイボトル・リターナブルボトル

ワンウェイボトル

ワンウェイボトルとは、ワンウェイ(One Way)が、英語で「一方通行」「片道の」という意味を表している通り、回収されず使い捨て方式のボトルです。

ボトルの再利用はしないので、回収まで空きボトルを溜めておく必要はありません。

業者から配達されたお水を使い切ったら、容器は家庭で廃棄します。

ボトルの素材には硬質ペットボトル(プラスチック)や厚手のビニールパックが用いられます。

天然水の多くは、このワンウェイ方式のボトルを採用しています。

リターナブルボトル

リターナブルボトルとは、リターナブル(Returnable)が英語で「返却・返還可能」という意味を表している通り、使い終わったボトルを業者が回収する方式のボトルです。

回収された容器は、殺菌洗浄して再利用します。ゴミを出さない為、環境にやさしい容器です。

通称、ガロンボトルとも呼ばれます。

RO水の多くは、このリターナブル方式のボトルを採用しています。

参考:ワンウェイかリターナブルかで選ぶウォーターサーバー

水の注文ノルマ

お水の注文ノルマとは、ウォーターサーバーの宅配水業者が定めたお水の注文ノルマです。

「〇ヶ月に〇本以上注文して下さい」というように、決められた期間内に最低限注文しなければならない量が決められており、それが達成されない場合は、休止手数料等の名目で料金を徴収される場合があります。

旅行や出張で家を留守にすることが多い人はチェックしておく必要があります。

ウォーターサーバーには、お水の注文(購入)ノルマがあるものと無いものがありますが、サーバーレンタル代が無料の業者に設けられる傾向があります。

参考:各ウォーターサーバーのお水の注文ノルマ

軟水・硬水

軟水と硬水の違いは、水の硬度の違いで、硬度とは、お水1ℓ(1000ml)あたりのカルシウムやマグネシウムの含有量のことです。

硬度(mg/ℓ)= カルシウム量(mg/ℓ)× 2.5+マグネシウム量(mg/ℓ)× 4.1

で算出されます。

硬度 軟水・硬水 特徴
100mg未満 軟水 口当たりがやわらかくて飲みやすい
胃に負担がかからない
100mg以上 硬水 のどごしが硬くて飲みにくい
お腹がゆるくなる場合がある

日本の水道水は、ヨーロッパやアメリカなどの地域と比べて硬度が低く、硬度80未満の軟水が多いと言われています。

硬度が10以下の水は超軟水と呼ぶことがあります。

参考:硬度で選ぶウォーターサーバー

pH(ペーハー)

pH(ペーハー)とは、そのお水が酸性なのかアルカリ性なのかを0~14の目盛りをつけて表した数値のことです。

pH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています。

pH7よりも値が小さければ小さいほど酸性の性質が強く、値が大きければ大きいほどアルカリ性の性質が強いことになります。

酸性の水は酸っぱい感じがし、アルカリ性の水は苦味があると言われています

ウォーターサーバーで提供されている水はほとんどが7以上となっており、人間の体内にある体液と同じ弱アルカリ性のものが多く提供されているようです。

ミネラル

ミネラルは、5大栄養素のひとつで臓器や組織を円滑に働かせるために欠かせない栄養素です。ビタミンと同様、炭水化物やたんぱく質、脂質などの代謝にも深く関わっています。

僅かな量でも私たちの身体の機能を正常に働かせるのに大きな役割を担っています。

ウォーターサーバーの宅配水(主に天然水)には、ナトリウムやカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが含まれており、富士山の天然水にはバナジウムなども含まれています。

天然水は、一般的に地下を移動したり滞留している間に地層中の無機塩類が溶解していますのでミネラルを豊富に含んでします。

RO膜(逆浸透膜)で濾過したRO水はミネラルも除去しますのでミネラルは含まれていません。

但し、RO水の宅配水の中には、濾過した後に適量のミネラルを加えているものもあります。

ミネラルは身体の中でつくり出すことはできないため、食物から摂り入れる必要がありますが、過剰摂取にも気を付ける必要あります。

参考:ミネラルの含有量で選ぶウォーターサーバー

ボトルドウォーター

ボトルドウォーターとは、地下水以外の地表水や水道水などを水源とした水のことです。

農林水産省のガイドラインでは、ナチュラルウォーター、ミネラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター以外のものをボトルドウォーターと定めることになっており、明確な基準はありません。

水の処理方法が限定されていないため、飲用に適した水になるまでどんな処理をされているかは不明です。気になる方は個人で調べる必要があります。