ウォーターサーバーを導入する際、まずは飲む水の種類や品質・安全性が優先されますが、それをサポートするウォーターサーバー本体の機能も導入する際には重要な要素となります。
ここでは、ウォーターサーバーの基本的な機能(性能)について解説します。
ウォーターサーバー選びの参考にして頂ければと思います。
ウォーターサーバーの基本性能
冷水・温水機能
冷水・温水を作る機能は、言うまでもなく、ウォーターサーバーの最も基本的な機能です。
温水の温度については、およそ80℃から90℃ほどになりますが、節電機能・省エネモードなどを使った場合は、5℃から10℃ほど低くなる場合もあります。
そして、冷水の温度は、およそ5℃から10℃ほどになります。
尚、冷水や温水の温度は、サーバーによって差がありますし、サーバーによっては常温水のみのもの、また、冷水機能だけで、温水機能がないものもあります。
導入の際は各業者が提供しているサーバーの機能の詳細をチェックするようにして下さい。
尚、ウォーターサーバーは冷水・温水機能はあるものの、常温水を飲めるものは意外と少ないのが現状です。
常温水は、胃腸に負担をかけず飲めますので、ご高齢者などには需要があります。常温水が飲めるウォーターサーバーは下の記事でまとめていますので参考にして頂ければと思います。
省エネモード
最近のサーバーは電気代が節約できる省エネ機能を搭載したものが主流となってきています。
省エネ機能を搭載したサーバーであれば、通常、月額1,000円ほどかかる電気代がおよそ半額前後で済みます。
フレシャスのdewoのように電気代をおよそ7割カットできるサーバーもあります。
電気代もサーバーによって異なりますので、各業者が提供しているサーバーの機能の詳細をチェックするようにして下さい。
チャイルドロック機能
ウォーターサーバーは高温の温水が出ますので扱いを誤ると火傷を起こす可能性があります。
特に小さなお子様がいる場合は注意が必要です。
殆どのウォーターサーバーには、チャイルドロック機能が搭載されています。
中には冷水にもチャイルドロック機能を搭載しているものもあります。
チャイルドロック機能には、
- ボタンを長押しすることで給水が可能になる方式
- ボタンを押しながらレバーを押すことで給水が可能になる方式
- レバーを奥へ押した状態でロックボタンを押す方式
などがあり、各サーバーによってその方式は様々です。
無菌エアシステム
無菌エアシステムとは、主にワンウェイタイプのボトルに採用されている水のパックシステムで、外部からの空気の進入を防ぎ水の鮮度を保つシステムです。
通常、ガロンタイプのボトルでは、水を出す際に外部の空気がボコボコとボトル内に入り、この空気がボトル内の水の鮮度を落とす原因となる場合があります。
無菌エアシステムでは水が出る際にボトル自体が縮んで外部から空気が入ることを防ぐため、開封後も雑菌による水の品質低下の心配がなく、安心して衛生的な水を飲むことができます。
尚、ガロンタイプでもクリクラのサーバーのようにクリーンルームなどで使われている高性能フィルター「HEPAフィルター」を標準装備しているものや、アクアクララのアクアアドバンスのように冷水タンク内にUV除菌ランプを搭載したり抗菌加工を施したエアフィルターを使用しているものもあります。
※HEPAフィルターは空気中のゴミ・粉塵・雑菌を徹底的に除去することができます。
※抗菌加工を施したエアフィルターは、外気に含まれる塵や埃などの侵入を防ぎ、ウォーターサーバー内部の衛生状態を保ちます。
転倒防止機能
地震の場合もそうですが、小さなお子様がいるご家庭ではサーバーの転倒に注意が必要です。
最近のサーバーには、コスモウォーターの足元ボトル設置タイプのように水を下部(足元)に置くことによって重心が下部になり、転倒しにくいように設計されているものもあります。
また、サーバーの中には、転倒防止のため転倒防止ワイヤー(転倒防止用のハーネス)を付けているものもあります。
水道水ろ過機能
近年は、ご家庭の水道とウォーターサーバーとを直結して水道水をその場でろ過する水道直結型のウォーターサーバーも出てきました。
楽水ウォーターサーバーのように水道水とサーバーを直結するタイプと、ハミングウォーターのようにウォーターサーバーに給水するタイプがあります。
水の配達がないのでボトルの受け取りの手間も必要なくボトルの保管場所も必要ありません。
ご家庭の水道を使いますのでお水代はご家庭の水道代のみで料金はウォーターサーバーのレンタル料金のみとなります。
このため、お水を飲む量が多い大家族のご家庭やオフィス、店舗といった場所では、水の費用をかなり安く抑えることができるためお得になります。
次世代のウォーターサーバーとして近年人気が上昇しています。
水素水生成機能
近年は、ウォーターサーバーで、または、ウォーターサーバーに水素水キットを取り付けて水素水が生成できるものが出てきました。
水素水をボトルに詰め込んで配達するというものではないため、時間の経過とともに溶存水素量(水中に水素が含まれている量)が減少するといった心配もなく、鮮度を保つことができるとして需要が増えています。