ウォーターサーバーのメリットとデメリット

ウォーターサーバーのメリットとデメリット

近年の健康志向の高まりから、毎日体に摂りこむ「水」に気を遣う人が増えています。

そんな中、普及が進んでいるのが「ウォーターサーバー」です。

ウォーターサーバーは安全でおいしい水やお湯をいつでもすぐに提供してくれます。

一般のご家庭だけでなく、オフィスや店舗にも普及が進んでいます。

ここでは、ウォーターサーバーを導入すると、どのようなメリットがあるのか、また、デメリットは無いのか、まとめています。

ウォーターサーバーのメリット

ウォーターサーバーには以下のようなメリットがあります。

おいしい冷水が手軽に飲める

ウォーターサーバーの最大のメリットは、やはりサーバーの蛇口をひねるだけで、いつでも安全で美味しい冷水をご家庭で手軽に飲むことができる点にあります。

日本各地の名水と言われる天然水、不純物を徹底的に取り除いたRO水といった水から自分の好みの水を選べることもメリットの一つです。

ウォーターサーバーは、5℃~10℃の冷水だけでなく80℃~90℃のお湯も瞬時に出てくるのでお湯を沸かす手間が必要ありません。

突然の来客時のお茶出しや、寛ぐ時のコーヒータイムなどに重宝しますし、赤ちゃんのミルクを作る時のお湯にもすぐに安心して利用できるため育児に追われる主婦も助かります。

また、お茶やコーヒー、お酒の水割りやお湯割り、料理などに使用すればそれぞれがおいしく頂けるようになります。

安全な冷水とお湯が飲める

日本の水道水の品質は高いことで有名ですが、水道水には残留塩素の問題やマンションやビルであれば、貯水槽の管理次第で水質低下の問題も潜んでいます。

そのまま飲むときにはもちろん、料理にも影響することが知られるようになってきました。

その点、ウォーターサーバーは、天然水もRO水も、メーカーのろ過処理で徹底的に不純物が取り除かれており、水質検査などによって非常に安全な水であることが保証されています。

また、市販されているミネラルウォーター等は回栓したときから中の水と外気がまざって水質が落ち始めますが、ウォーターサーバーの中の水は空気と混じらない構造になっているものもあり、水が無くなるまで新鮮な状態を保つことができます。

こまめに水分補給することで健康維持が期待できる

1日に必要な水の摂取量は、一般的に約2リットルと言われていますが、喉が渇いた時に水分を補給するだけでは、この1日に必要な水分摂取量を補うことはできません。

しかし、ウォーターサーバーを置くと、人はこまめに水分を補給するようになります。

人間の身体の60%は水分でできており、水は、酸素や栄養素を体全体に運んだり体温を維持したり、また、老廃物の排出などの生命維持に必要な役割を担っていますので、こまめに水分を補給することで、健康維持にもなります

毎回購入する手間と持ち運びが不要

市販の水は、ストックが無くなる都度、スーパーやコンビニなどで買わなければなりません。

1本2kg(2ℓ)であれば、まとめて買うとかなりの重量になり持ち運びも大変です。

その点、ウォーターサーバーは水を買ったり持ち運ぶといった手間が必要ありません。都合の良いときに配達員が玄関先まで届けてくれます。

多くの場合は「2週間で3本」といったように定期購入制度を取っているため、毎度注文する手間もなく、買い忘れの心配もありません。

災害時に備蓄水となる

ウォーターサーバーに関する調査によると、震災では多くの方が水の確保に困ったという調査結果が出ており、一方でウォーターサーバーを設置している家庭では殆どの方がウォーターサーバーが家にあって良かったと回答しています。

今や災害対策アイテムとしても注目されています。

近年、日本では、地震をはじめ、火山の噴火や集中豪雨、土砂災害など災害が多発しています。水道などのライフラインが停止するとたちまち困ってしまいます。

ウォーターサーバーの水は、ボトルで配送されますので備蓄水として役に立つ場合があります。

ウォーターサーバーのデメリット

一方で、ウォーターサーバーには以下のようなデメリットもあります。

ランニングコストが若干割高になることも

ウォーターサーバーを導入すると、必ず水代や電気代などのコストがかかってきます。

一部、サーバーのレンタル料金やメンテナンス料金がかかる場合もあります(但し、この場合は、お水代が低く抑えられています)。

水代と電気代は宅配業者やウォーターサーバーの性能などでマチマチですので個別で計算するしかありませんが、水代は一般的に、スーパーなどで購入するミネラルウォーターと、さほど変わらないか若干割高になります。

電気代は、最近は、省エネ設計タイプのウォーターサーバーが当たり前になってきており、いちいちお湯を沸かしたりするコストとさほど変わらないと言われています。

月額400円~1,000円といったところです。

尚、注意すべきは、解約時です。

殆どのウォーターサーバーでは、最初の契約時に設置期間が定められており、その期間が経過する前に解約すると別途、解約料金がかかってしまうことがあります。

トラブルに発展しかねませんので契約内容は事前によく確認しておきましょう。

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ウォーターサーバーの設置場所やボトルの置き場所が必要

ウォーターサーバーはその置き場所(スペース)が必要となります。また、宅配されてくるウォーターボトルの置き場所も必要になります。

設置するスペースが足らないといったトラブルも無い訳ではないので、サーバーのサイズや設置するスペースは事前に確認しておきましょう。

最近では、デザイン性にも優れたスタイリッシュな床置タイプのサーバーほか、場所をとらない卓上タイプなど小型化されたタイプも開発されてきています。

ボトル交換の手間がかかる

ウォーターサーバーは、水が無くなる都度、水の入ったボトルと交換しなければなりません。

標準の12ℓでは12kg前後の重量になりますので、筋力・体力のないお年寄りや女性の方には負担になる場合があります。

現在は、ボトルの設置個所を下に配置したサーバーもありますので、お年寄りの方、女性の方は、そういったデザインのサーバーを選ぶことをおすすめします。

水の注文ノルマ

毎月のお水の注文(購入)ノルマがある場合も少なくありません。

特にサーバーのレンタル料を無料にしている場合は、利益を確保するため、水のノルマで調整している傾向があります。

毎月一定量の水を消化できない可能性のある方は、水の注文のノルマがないウォーターサーバーを検討した方がいいかもしれません。

衛生管理が必要

ウォーターサーバーは、水道水のように殺菌のための塩素が用いられていませんのでカルキ臭などの問題は生じませんが、反面、雑菌が繁殖する危険性があります。

特にガロンボトルの場合、その構造上、水を使うたびにボトル内に空気が入るため、より雑菌が繁殖する高くなると言われています。

また、サーバー本体の水の注ぎ口やボトルの差込口などは雑菌が繁殖しやすい場所です。

これらのことはメーカーもわかっているため、外気に触れにくい無菌エアレスパックを採用したり、オートクリーン機能を搭載したり、またメーカーによっては年に1回メンテナンスを実施するなどしてユーザーの負担を軽減しています。

故障

故障の頻度は非常に少ないものの、故障のケースとしては、水が冷えなかったり、温まらなったりしたり、また、水漏れが発生するといった場合があります。

故障した場合、通常使用範囲における故障・破損の場合はサーバー業者が無料で修理または交換するのが一般的ですが、お客様による通常の使用範囲外での故障・破損・汚損の場合は、お客様が実費を負担しなければならい場合があります。

まとめ

以上、ウォーターサーバーのメリットとデメリットを記してきました。

まとめるとウォーターサーバーのメリットとしては、

  • おいしいお水が手軽に飲める
  • 安全な冷水とお湯が飲める
  • お湯と冷水がすぐに飲める
  • 水分補給で健康維持が期待できる
  • 毎回購入する手間と持ち運びが不要
  • 災害時に備蓄水となる

といったことが、またデメリットとしては。

  • ランニングコストが若干割高になることがある
  • ウォーターサーバーの設置場所やボトルの置き場所が必要
  • ボトル交換の手間や労力がかかる
  • 水の注文ノルマがある
  • 衛生管理が必要
  • 故障するかもしれない

といったことがあります。

ただ、多くのデメリットは、ウォーターサーバー選びで無くすことが可能ですし、メーカー・宅配業者の運用努力でカバーされているものもあります。

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